癌サバイバーが別の癌の人と話をしてみた
どうも癌6年目の31歳です。最近会社の仕事で別の支店で勤務をしている人と一週間仕事をする機会がありました。同じホテルに宿泊予定だったので出張初日に一緒に飲みにくことになりました。相手は50前後のおじさんです。
基本的に私は信用した人しか癌であることは明かしません。特に意味はありませんが、どうでもいい人に話す気にならないだけですかね。しかし、この時のおじさんはとても明るく癌になったことを告白してきました。
「実は俺癌やね~ん」ってかなり適当なノリでしたね。
癌サバイバーの考え方
常に笑顔でいること。今回出会ったおじさんはこうおっしゃっていました。私もまぁ同感です。ネガティブなことはできるだけ考えない。私の場合は物事を深く考えないようになりました。
仕事でも人間関係でも考えすぎるとストレスになり体調も悪くなってしまいます。仕事で嫌なことがあっても、別に仕事やめても死ぬわけじゃないしと思えば何も怖くありませんしね。
そのおじさんは癌は治そうと思っても治せるものではないけど、周りの環境は捨てようと思えば捨てられる。仕事で嫌なことがあればやめればいいし、嫌な人がいれば関係を断てばいい。なにも深く考えることはない。それだけのこと。そう言っていました。
癌患者に大事なことは笑うこと
最近よくTVでも言われている、「笑う」という行為。笑うと人間は免疫力が13%向上するそうです。笑うのは作り笑いでもかまわない。おもしろくなくても声にだして「はっはっは」と笑うことでも効果があるそうです。
癌は明確な治療法が確立されてはおらず、抗癌剤や放射線に頼るしかありません。しかし抗癌剤等を使用すると癌細胞だけでなく体の細胞に多大なダメージを与え、免疫力や抵抗力を弱らせます。
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)等の免疫球は癌を攻撃してくれる免疫の一つですが、これらの癌に対する攻撃力も下げてしまう。抗癌剤は皆さんがご存知の通り諸刃の剣なのです。
しかし笑いを日常に取り入れることで、免疫力を常に上昇した状態を保つことができる。これは癌患者にとってとても重要なことだ。
今回出会ったおじさんはこれを理解し実践していたのかもしれません。癌だけでなく免疫力が向上することは様々な病気や体調不良に有効です。皆さんも仕事で疲れ下を向き、暗い顔をしていると体はドンドン弱り蝕まれていきます。
日頃から深く考えず、何事もなんとかなるさと考え毎日笑顔で過ごせるようになれば病気にもならず穏やかに日々を過ごせるかもしれません。
まとめ
日頃からストレスを貯めないということは精神的にも肉体的にも良い影響があるのは間違いないでしょう。癌サバイバーにとっては特に免疫力の良し悪しにも関わり、再発や癌の進行にも大きな影響をもたらしてしまうかもしれない。
癌サバイバーは常に食事に気を付けたり、ネガティブなことを考えないようにしている人が多いのではないでしょうか。それはストレスを貯めないため、自分の命を守るためのこと。
しかし仕事や、仕事の人間関係において嫌な人間というのはどこにでもいるものです。今回出会ったおじさんはポジティブに考え、嫌な人間がいれば無視しておけばいい。深く考えず適当に相手しておけばいいと言っていました。当たり前のことかもしれません。
しかし、私は癌になってからは穏やかな心を保ちながら「攻撃してくるのであれば、どんなに偉い立場の人間でもいつでも刺し違えて道連れにしてやる」という思いで日々を過ごしていました。それは私の家族にも攻撃していることと同義ですので。
でも、そんなことをしなくてもストレスの要因である嫌な人間はシャットアウトするだけで、嫌な仕事であればさっさと退職してしまえというおじさんの考えにもとても共感しました。
癌でない方も、人間関係で悩み、鬱になったり自殺してしまう方が多いのが今の日本です。皆さんも何事も考えずどうしても嫌なことがあれば逃げてしまいましょう。優先すべきことを間違えてはいけない。自分の命や家族を最優先しましょう。
私の思いはこれからも変わりませんが、今までよりも気持ちが軽くなったような気がした出会いでした。